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戸田先生の著作を学ぼう!

創価学会2代会長戸田城聖先生の著作を読んでいこうと思っています!よろしくお願いします! 「源に水あれば流れかはかず」

参議院選応援演説 「日本民族の進路」

生命力が旺盛であるということは、いかなる職業にあっても大事なことであります。ことに政治家は、生命力が旺盛でなければなりません。しかし、生命力の旺盛ということが、国家を思い、正義のうえにたったところのものでなければならない。賄賂をとったり、参議院でけんかしたり、選挙妨害をしたりすることに、生命力が旺盛であってはあいならん。

 

皆さまも、ご存知でありましょうが、吉原に花魁というものがおります。その花魁のなかでも、器量がよくて、芸が良くて、男をだますのが上手なのを、お職というそうです。お職花魁といって有名なものです。お職というものは、吉原にばかりいるものと思ったのに、このごろ官庁と政治家にいる。昭和二十九年の汚職事件、二千何百余件、金額にして七十二億円。こんな政治家では困る。そんな官吏では困る。すべからく、国家百年の大計を考える政治家でなければならんと思う。

 

明治維新以来、政治家はけんかもした、議論もした。しかし、大陸政策という大政策を根底として、日本民族の発展を図ってきた。しかるに、今の政治家には、なにがあるでありましょうか、なんにもないのです。

 

まあ、いろいろと文句の言いたいことがたくさんあるけれども、ひとつ、今の政治家に教えてやりたいことは、高等学校が多すぎるということです。こういうことを言うと、突然のことで、あなた方は面食らうでありましょう。高等学校が多いから、大学へ行きたがるものが多い。今のあのヘボ大学出ても、いったい、何になるのですか。いったい、農村に、高等学校はいりません。農業高等学校が必要であります。また、こういう本所のようなところには、高等学校は一つか二つあればいい。あとは工業高等学校とか、商業高等学校とか、専門学校が欲しいものであります。ソロバンもできなければ、字も書けなければ、手紙も書けない。そういう教育をしては、国家の大損失であります。

 

そのことが今度は、日本の大陸移民にたいする根幹をなすものであります。そのわけは高等学校で専門の教育を受けた者が、ただちに大学などということを考えさせないで、大学へ行く者は普通の高等学校を出た者が行けばよい。私は、高等学校が多いと言うので、なくせと言うのではないのです。聞き違えないで下さい。それで、出た者は、もうただちに、実際の仕事に就くのです。そうして、先輩から、三年なり四年なりの教育を受けるのです。あるいは、そのままでもいいのですが、パキスタンなり、インドなり、中国なり、あるいはまたフィリピンなどに、日本の技師として、むこうへ行くように、外交政策をとればいいのです。

 

私の友人の子供に、早稲田大学を中退した者がいる。その子供は、何ができるかと言うと、鉛筆を製造する機械を据え付ける技術しか知っていない。それで、パキスタンでは月給二百ドルをもって招聘しております。二百ドルというと七万二千円。それで百ドルは親元へ送りまして、百ドルで夫婦が向こうで生活が十分でき、余る。しからば、高等学校出たくらいの人でありましたならば、百ドルにまけておこうではないか。五十ドルは家へ送ってきて、五十ドルで生活するという移民をつくればいい。

 

 日本民族というものは、歴史的に見ても他の民族に劣らない優秀な民族であります。戦争に負けたりとはいえ、他国の人々に劣るような民族では絶対にありません。すなわち、東洋の文化を建設し、東洋の文化を指導することのできる民族であります。もし、立派な政治家がここにおって、正しく国家百年の大計を考えて、日本民族を指導するならば、東洋における優越な位置を築くことは、けっして長い時間はかからぬと私は思うのであります。それなのに、現在の状態を考えてご覧なさい。歌の文句ではないけれども、「ああ、それなのに、それなのに」です。

 

朝鮮海峡のあいだに、地図の上に線を引いて、李ラインというようなものをこしらえて、ここの魚はとってはいけないなんて、冗談ではありません。朝鮮海峡を泳ぐ魚は、朝鮮だけの魚ではありません。そう言われて、「はいっ」と言っているのは、いったいどういうわけなのでしょう。

 

もう一つは、ロシアの、今はロシアとは言わないのです。このごろハイカラになりまして、ソビエトという。なかなかめんどうな名前です。ソビエト。またぞろ、海の上に線を引いて、こっちのサケをとってはいけない。そんなことを黙ってたら、あなた方の弁当箱へ入れるサケがだんだん小さくなってしまう。いくらサケの鼻が曲がっていて、ロシア人の鼻の曲がりかたと似ているからと言って、海に泳いでいるサケをとってはいけないとは、何事ですか、いったい。

 

これを、河野君がこのあいだ行って談判した。これを、大阪の中之島公会堂で、言い訳やら、説明やら、報告やらみたいなことをやっていたけれども、何がなんだか、わけがわかりはしない。いったい、ソビエト樺太をとられ、千島をとられる理由がどこにある。それを樺太は返さん、なんとかという小さい島二つも、とうとう、とられてしまった。ふざけるなというのです。

 

いったいロシアと日本は戦争した覚えはありません。ドイツに散々いじめられている時でも、日本はちゃんと中立を守ってやっている。そうして、いよいよ日本が負けそうになった一週間前に参戦して、樺太、千島もおれのものだなどと、どういうわけですか、いったい。日本がロシアと戦争しておって、そうして負けたのなら、それでいいけれども、何もしやしないものを、あとからちょこっと顔だけだして、おれのものだなどと。もともとこっちのものを、返せと言えばいいのです、樺太も千島も。

 

 このごろは、学会がなにか悪いことをやっているみたいに、新聞に書いてある。何が悪いといえば、啓蒙運動が悪いという。何を言っているのかと言うのです。戸別訪問が悪いというのは、戸別訪問することによって、金をばら撒くから、金をやって買収するから、戸別訪問はいかんということになるのです。立法の精神は、そこにある。

我々同志は、断じて買収なぞは行いません。深く自分の尊敬する先輩を、今度の参議院に出すために、友人、知己を訪ね、親類を訪ねたって、それがなんで戸別訪問ですか。それを戸別訪問だといって、警察が騒いでいるのには、わけがある。立派な選挙妨害なのです。

 

それは、なぜ選挙妨害をしたかといえば、ようく見てご覧なさい。自民党は、四人、三人までは必ず立てられると思ってやってみたところが、案外に、柏原ヤス原島宏治の線が強く出てきちゃった。あわてたのは、安井謙と深川タマエであります。安井謙は、自民党八十三人の議員のうち八十人までは、安井をかついでいるのです。あとの三人が、深川タマエをかついでいるのです。その八十人のなかに、警務委員という委員がいるのです。これは、お巡りさん、署長が、この警務委員に頭が上がらないのです。

 

いよいよ自民党が負けそうになってきた。そこで、この警務委員が動き出して、警察の署長を使って、選挙妨害を始めたものであります。しかも、警察には、記者クラブというものがある。その記者クラブへ、少し何かの違反があればすぐに呼び出しをかけて、そうしてあたかも摘発したかのごとく、新聞記者に書かしているものであります。

 

新聞記者も記者だよ。あんなのは新聞記者と言えない。ハトポッポの記者みたいなものです。私から言わせれば、自民党の誰かから金をもらったに違いない。でなければ、あんなに一生懸命に、自民党の為になるように、しかも柏原君を落とす作戦のために、あんなバカなことはやりません。

 

いま、ですから、都会議員の連中は、柏原ヤスは落ちると、こう見ている。だから、やっと胸をなでおろしている。ふざけるなというのだ。そんな弱い、創価学会の団結ではありません。かならずや、あすは五十万票以上出して、警察署長や不正刑事の高慢な鼻をひっくり返してやろうと思う。

 

いま、学会におきましては、捜査本部をこしらえてあります。警察署長ならびに刑事諸公の不正を調査しております。選挙妨害ともうしますものは、懲役三年、本当です。それに、職権乱用、人権蹂躙の罪が加わるものでありまして、このなかに、刑事がいて、聞いてくれているといいのですが。その不正刑事を、逆に留置所へ入れてやろうという計画です。

 

刑事なんていうものは気の弱いもので、月給が安いからよぼよぼしたものと思いまして、署長さんから、創価学会のなにか不正があったらつかんでこいと言われたけれども、強い者はつかめない。そこで、ばあさんとじいさんをつかんで喜んでいる。こんなことを、刑事の悪口なんか言わせたのは、警察の署長が言わせたのだから、私の罪ではない。私は天地神明に誓って、悪いことはしておりません。諸君らもしてないだろう。

 

いまは、民主主義の時代であります。それを、今の警察のやり方は、封建時代に逆戻り、昔の徳川時代のヤアヤアヤアというあれみたいなものです。活動写真にあるでしょう、ハチマキして、タスキかけて、ヤーとやる。あれみたいなものです。「恥を知れ」と言いたくなります。

 

しかし、我が同志は、そんなチンピラ小僧には驚かされないと思う。あすは、ぜひとも団結して、柏原ヤス原島宏治の二人を、ぜひとも応援してやってください。最後に、諸君らの、清き一票をと言ってお願いするところでありますが、それが同じお願いするついででありますから、清き三十票ほどを応援下さい。

 

 

(昭和三十一年七月七日 東京・本所二葉小学校)

戸田城聖全集 第四巻)